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インビザラインで頭痛が起きるのは本当?痛みの度合いや対策方法を紹介

インビザラインで矯正を始めたあと、「頭がズキズキする…これって大丈夫?」と不安に感じたことはありませんか?実は、歯並びや噛み合わせを動かす矯正治療では頭痛や肩こりが一時的に起こることが少なくありません。

 

特にマウスピースの交換直後やゴム掛けの開始時には、首や顎まわりの筋肉が緊張し、筋緊張性頭痛を誘発することがあります。

 

本記事では、頭痛が起こる原因やタイミング、対処法・予防策を症例や専門医の視点から解説します。インビザライン矯正に不安がある方も、安心して治療を進めるヒントが得られる内容です。

 

インビザラインで頭痛が起きるのは本当?

インビザライン・ワイヤー矯正などで頭痛が起きるケースはよく見られる

矯正装置による頭痛は、矯正治療中に比較的よく見られる症状のひとつです。主な原因は、装置によって歯が動かされる際に生じる圧力や痛みによる筋肉の緊張です。歯が移動するとき、周囲の歯根膜や骨、筋肉に小さなストレスが加わり、それを不快に感じた身体が防御反応として無意識に歯を強く噛みしめたり、食いしばったりすることがあります。

 

このような習慣的な緊張が続くと、顎から首、肩にかけての筋肉が硬くなり、血流が悪化していきます。その結果、筋緊張性頭痛と呼ばれる、頭全体が締め付けられるような痛みを感じることがあります。

 

特に、インビザラインなどのマウスピース矯正では、新しいアライナーへ交換した直後に一時的な違和感や痛みが生じやすく、そのタイミングで頭痛を訴えるケースが多いです。また、ワイヤー矯正の場合も、調整後の数日間は歯の移動に伴う圧迫感や咬合バランスの変化が起こるため、頭痛や肩こりが出やすくなります。

 

さらに、ストレスや睡眠不足などの心理的要因も関与します。ストレスを感じると、咬筋や側頭筋といった噛む筋肉に余計な力が入りやすくなり、これが頭部周囲の血行不良を助長します。これらの頭痛は一時的なものが多く、歯や顎が新しい位置に慣れることで自然に軽減することがほとんどです。

 

ただし、痛みが強く日常生活に支障をきたす場合には、咬合調整やマウスピースの適合確認など、歯科医師によるチェックが必要です。

 

インビザラインによって頭痛が改善されるケースもある

一方で、矯正治療が進むにつれて頭痛がむしろ軽減・改善されるケースも少なくありません。これは、矯正治療によって歯並びや噛み合わせが整い、顎関節や咀嚼筋への負担が軽減するためです。

 

噛み合わせがずれていると、一部の筋肉に過度な力が集中し、慢性的な緊張や炎症を引き起こすことがあります。インビザラインでこれが改善されると、筋肉のバランスが整い、結果として頭痛・肩こり・顎の疲労感が和らぐことがあります。

 

特に、以前から食いしばり癖や顎関節症の傾向があった方にとっては、インビザライン治療中にこれらの不調が改善する例も見られます。マウスピースがクッションのように歯と歯の接触を緩和するため、夜間の食いしばりの衝撃を和らげ、筋肉の過緊張を防ぐ働きもあるのです。

 

また、噛み合わせが正しくなることで、姿勢のバランスや頸椎への負担が軽くなり、全身的な不調の改善につながる場合もあります。中には、頭痛や肩こりだけでなく、腰痛・背中のこわばりの軽減を実感する方もいます。これは、噛み合わせが全身の筋骨格バランスに密接に関わっていることを示しています。

 

つまり、インビザライン治療における頭痛は「悪化することもあれば、改善することもある」ものの、その多くは歯や筋肉が新しい環境に慣れていく過程で一時的に起こる反応です。

 

インビザラインで頭痛が起こりやすいタイミング

インビザライン治療中に頭痛が生じることは珍しくありません。具体的なタイミングについて詳しく説明します。

 

ゴム掛けをしたとき

インビザラインで行う「ゴム掛け(顎間ゴム)」は、上下の噛み合わせを理想的な位置に導くための非常に重要なステップです。小さなゴムを上下の歯に引っかけることで、顎の動きや歯の傾きを微調整していきます。しかし、その際にはゴムの収縮力によって歯に一定の方向から持続的な力が加わるため、歯や歯根膜、周囲の筋肉に負担がかかります。

 

この力が強すぎたり、慣れない段階で無意識に食いしばりが起こったりすると、顎の筋肉が過緊張し、頭痛やこめかみの痛みを感じることがあります。また、ゴムを長時間かけ続けると、血流の循環が一時的に悪くなり、筋肉内に乳酸などの疲労物質が溜まりやすくなるため、鈍い頭痛や肩こりにつながることもあります。

 

ゴム掛けによる痛みは多くの場合、数日で落ち着きますが、頭痛や顎の疲れが強い場合には、ゴムの種類や装着時間、掛け方の調整が必要です。自分で我慢せず、歯科医師に相談して力のバランスを見直すことで、より快適な治療を続けられます。

 

マウスピースを装着・交換したとき

新しいマウスピースを装着した直後は、歯に新たな圧力が加わり、動き始めることで痛みや違和感を感じやすくなります。これは、歯が「新しい位置へ移動するための生理的反応」であり、矯正治療において避けられない一過性の現象です。

 

特に交換直後の1~2日は、顎の周囲やこめかみ、首筋にかけて筋緊張性頭痛を感じる方も少なくありません。これは、歯の動きに伴って顎の筋肉が無意識に力を入れてしまうためです。また、慣れないマウスピースによって咬み合わせが一時的に不安定になり、筋肉のバランスが崩れることも要因の一つです。

 

このような痛みは通常2〜3日で軽快します。対処法としては、鎮痛薬の一時的な使用や、ぬるめのシャワー・温タオルで首や顎の筋肉を温めて血流を改善することが効果的です。また、アライナー交換を「夜寝る前」に行うと、寝ている間に慣れやすく、痛みを感じる時間を短縮できます。

 

起床したとき

朝起きたときに頭痛を感じる場合、就寝中の歯ぎしりや食いしばりが関係していることが多いです。睡眠中は意識的なコントロールが効かないため、顎関節や咬筋に過度な負担がかかり、首や肩の筋肉が緊張した状態で朝を迎えることになります。その結果、後頭部からこめかみにかけて鈍い頭痛を感じることがあります。

 

矯正治療中は歯の動きによって噛み合わせが日々変化するため、筋肉が適応しようとする過程でこわばりが生じやすい時期があります。枕の高さが合っていない、仰向け以外の寝姿勢が多いなど、寝具の影響も少なからず関与します。

 

対策としては、首や顎をリラックスさせる就寝前のストレッチや、寝具の見直しが有効です。朝の起床後に軽い首回しや深呼吸を取り入れるだけでも、血流が改善し、頭痛の緩和が期待できます。

 

ストレスを抱えているとき

ストレスは、矯正中の頭痛に大きく影響します。精神的な緊張や不安は、自律神経のバランスを乱し、無意識のうちに食いしばりや歯ぎしりを誘発します。特に仕事や人間関係などでストレスを感じていると、顎の筋肉(咬筋・側頭筋)が硬直し、頭痛や肩こりを引き起こしやすくなります。

 

インビザライン治療中は、マウスピースの装着管理や見た目の変化など、心理的プレッシャーが加わりやすい時期でもあります。そのため、意識的にリラックスする時間を確保することが大切です。おすすめの方法としては、深呼吸法やヨガ、軽いストレッチなどの自律神経を整える習慣を取り入れることです。

 

また、カフェインの過剰摂取を控え、睡眠の質を高めることも頭痛予防に有効です。もしストレス性の頭痛が頻発する場合には、歯科医師に相談のうえ、食いしばり対策の補助装置(ナイトガードなど)を検討するのも一つの方法です。

 

硬い食べ物を食べたとき

矯正中の歯は、骨の中で少しずつ動いているため、一時的に支えが不安定な状態になっています。そのため、硬い食べ物を噛むと、歯や周囲の組織に大きな負担がかかり、痛みや頭痛を誘発することがあります。

 

特に新しいマウスピースに交換した直後や、ゴム掛けを始めた直後などは、歯根膜が敏感になっているため、通常よりも刺激を受けやすい時期です。硬いものを無理に噛むことで、炎症や筋肉の緊張が強まり、顎関節や頭部に放散痛(関連痛)が生じることもあります。

 

そのため、矯正治療中は柔らかめの食事を意識することが推奨されます。例えば、スープや煮込み料理、豆腐、オムレツ、魚のほぐし身などが適しています。どうしても硬いものを食べたい場合は、小さく切って片側に力を集中させないようにすると安心です。

 

インビザラインで頭痛が起きた際の対処法・予防策

筋肉の緊張をほぐすマッサージする

インビザライン治療中に頭痛を感じた場合、肩や首、顎周りの筋肉の緊張が一因であることがあります。この緊張をほぐすために、ストレッチやマッサージを行い、筋肉のリラックスを図ることが効果的です。

 

特に肩の大きな筋肉である僧帽筋や、頭の側面にある大きな筋肉である側頭筋を優しくマッサージすることで、筋肉の緊張が和らぎ、頭痛の軽減が期待できます。さらに、温めの温度でゆっくり入浴して身体を温めることでも、血流の改善に役立ちます。

 

筋肉の負担を軽減する意味で、姿勢を正すことで、余計な筋肉の緊張を取り除くことでも、筋肉がリラックスしやすくなり、頭痛の緩和につながる可能性があります。これらの方法により、筋緊張性の頭痛を予防・軽減することができます。

 

痛み止めを飲む

頭痛が続く場合や、痛みが強い際には痛み止めの服用を検討することも重要です。ただし、痛み止めは一時的な対処法であるため、用法・用量を守り、歯科医師に相談しながら使用することが大切です。

 

市販の鎮痛剤を使用する際は、胃への負担を避けるためにも、必要最低限の使用を心がけましょう。また、強い痛みが続く場合は、医師の指示を仰ぎ、適切な薬を処方してもらうことをおすすめします。

 

歯科医師に相談する

インビザラインによる頭痛が頻繁に起こる、または強い痛みがある場合は、必ず歯科医師に相談しましょう。問題がマウスピースのフィット感や噛み合わせに関連している可能性があります。それだけではなく、歯列矯正ではない他の原因がたまたま重なって頭痛に繋がることも考えられます。

 

歯科医師は適切な調整を行い、必要に応じて治療計画の変更を提案してくれるだけではなく、歯列矯正による痛みかどうかも判断します。自己判断での対応は避け、プロの判断を仰ぐことで、治療の進行をスムーズにし、頭痛を防ぐことができます。

 

マウスピース交換後は柔らかいものを食べる

新しいマウスピースに交換した直後は、特に歯の動きが活発になり歯の周りの組織に負担をかけるため、痛みが強くなることがあります。この際には、柔らかい食べ物を選び、歯と顎への負担を軽減することが重要です。

 

スープや煮込み料理、豆腐、オムレツ、魚のほぐし身、おかゆなどを取り入れることで、歯と歯の周り組織に対する負担を軽減し、筋肉の緊張を和らげることが可能です。これにより、頭痛の予防や緩和につながります。

 

定期的にストレス発散をする

矯正治療中のストレスは、無意識の食いしばりや筋緊張性頭痛の引き金となります。定期的にストレスを発散することで、これらの問題を軽減することができます。軽い運動や趣味に時間を使い、リフレッシュすることを心がけましょう。散歩やヨガなどの活動は、血流を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果があります。また、十分な睡眠と規則正しい生活リズムを維持することも、健康な状態を保つために重要です。

 

以上の方法を試みることで、インビザライン治療中の頭痛を軽減し、より快適な治療過程を進めることができます。もし、症状が改善しない場合は、専門家に相談し、適切なサポートを受けることをお勧めします。

 

インビザライン治療中の頭痛が不安な方は、岐阜県羽島郡笠松町のIhana歯科岐阜にご相談ください

岐阜県羽島郡笠松町のIhana歯科岐阜では、インビザライン治療中に頭痛が発生する不安を抱えている方々が、安心して治療を受けられるよう配慮しています。インビザラインや他の歯列矯正で頭痛が起こることは、首や肩の筋肉が緊張することが原因となり得ます。しかし、適切な対策や予防策を講じることで症状を軽減することが可能です。

 

インビザラインの痛みについてはこちらもご覧ください

 

当院には経験豊富な歯科医師が在籍しており、一人ひとりの患者様の症状や悩みに真摯に向き合い、最適な治療法を提案します。インビザラインの調整や交換時に起こる可能性のある痛みや頭痛についても、詳しくご説明しながら治療を進めます。

 

もしインビザライン矯正に関する不安や疑問があれば、食後の違和感や歯の位置の変化などについても親切丁寧にアドバイスいたします。安心して治療を受けていただけるよう、皆さまのご来院を心よりお待ちしております。お気軽にご相談ください。

 

Ihana歯科岐阜の矯正治療についてはこちらをご覧ください

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