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インビザラインで過蓋咬合は治せる?治療できるケース、できないケースを歯科医師が解説

「噛み合わせが深くて、歯が見えづらい」「顎や歯茎に負担がかかって痛む」──そんな症状に悩まされているなら、それは“過蓋咬合”かもしれません。放置すれば、顎関節症や歯周病のリスクも高まります。目立たない矯正法であるインビザラインでも、軽度〜中等度の過蓋咬合であれば改善が可能です。

 

本記事では、治療が可能なケースと難しいケースの違いや、治療期間・費用の目安まで詳しく解説します。まずは、自分の症状に合うかどうかを知ることから始めましょう。

 

そもそも過蓋咬合とは

過蓋咬合(かがいこうごう)とは、上の前歯が下の前歯を過度に覆い隠す噛み合わせの問題を指します。通常、上の前歯は下の前歯を2〜3ミリメートル程度覆うのが正常ですが、過蓋咬合の場合、この覆い方が大幅に増し、下の前歯がほとんど見えなくなることもあります。この状態は、深い噛み合わせやディープバイトとも呼ばれます。

 

過蓋咬合が起こる原因としては、上顎の過剰な成長や下顎の成長不足、歯の生え方の不均衡、さらには子どもの頃の指しゃぶりや舌癖といった行動が挙げられます。また、骨の発育不均衡や歯の長さや傾きの問題も関与しています。これらの要因が組み合わさり、適切な噛み合わせができなくなるのです。

 

この状態を放置すると、様々な健康上のリスクが高まります。例えば、下の前歯が上顎の歯肉に接触するため、歯茎を傷つけて炎症を引き起こしたり、顎関節に負担がかかり顎関節症を発症する可能性があります。さらに、奥歯への過度な負担も生じやすく、歯の摩耗や破損を引き起こす原因にもなり得ます。そのため、適切な診断と治療が重要とされます。

 

過蓋咬合の原因

過蓋咬合(ディープバイト)は、噛み合わせが深くなり、歯の並びに問題が生じる状態です。その主な原因は、先天的な要因と後天的な要因に分けられます。

 

先天的によるもの

過蓋咬合の先天的な原因には、主に顎の位置や大きさ、歯の成長パターンが影響します。まず、上顎が前方に位置している場合や下顎が後方に位置している場合、噛み合わせが深くなりやすいです。次に、上下の顎の大きさの不均衡も影響します。例えば、上顎が過度に発達しているか、下顎の発達が十分でないと過蓋咬合が生じることがあります。

 

さらに、歯の生え方の問題としては、上の前歯が前方に傾いていたり、前歯が過剰に長く生えること、または奥歯の成長が不十分で高さが不足している点が挙げられます。これらは、遺伝的な要因が影響している場合が多いです。

 

後天的によるもの

過蓋咬合の後天的な原因は、多くの日常的な癖や生活習慣から発生することが多いです。具体的には、指しゃぶりや唇を噛む癖、歯ぎしりや食いしばり、頬杖をつく、うつぶせ寝などが挙げられます。これらの習慣は、歯並びや噛み合わせに徐々に影響を与え、過蓋咬合を引き起こします。

 

また、奥歯に虫歯がある場合や欠損が放置されると、噛み合わせが不均衡になり、過蓋咬合が進行することがあります。歯科治療を受ける際に、こういった癖や問題がないか確認し、必要に応じて矯正治療を検討することが重要です。

 

インビザラインで過蓋咬合は治せる?

インビザラインで過蓋咬合を治療することは、一定の条件下で可能です。過蓋咬合とは、上の前歯が下の前歯を深く覆いかぶさる状態であり、この状態は放置すると顎関節症や歯周病のリスクを高めることがあります。インビザラインは透明なマウスピースを使って歯並びを調整する方法で、見た目も自然であることから幅広い支持を得ています。しかし、過蓋咬合の治療には個々の状態に応じた対応が必須です。

 

インビザラインで治療ができる過蓋咬合

インビザラインで治療が可能なのは、主に軽度から中等度の過蓋咬合です。この程度の過蓋咬合では、インビザラインが歯を少しずつ動かしながら、奥歯の挺出(ていしゅつ)や前歯の圧下を行うことで、噛み合わせを調整します。特に、歯の位置や傾きが原因となっている過蓋咬合の場合、インビザラインは非常に効果的です。治療には、透明なマウスピースが使われ、取り外し可能で手入れがしやすいのが特徴です。顎間ゴムなどを併用することで、治療効果をさらに高めることもできます。

 

インビザラインで治療が難しい過蓋咬合

一方、重度の過蓋咬合や顎の骨格に問題がある場合は、インビザライン単独での治療は難しいことがあります。このようなケースでは、ワイヤー矯正や外科的手術と併せて治療を進めることが必要となることもあります。特に、顎の骨の発達や不正咬合が絡む場合、インビザラインだけでは対処できないことが多いため、専門の歯科医師による評価と、適切な治療計画の確立が欠かせません。

 

どの治療が最適かは、個々の状態によります。まずは歯科医師に相談し、詳細な診断を受けることが大切です。治療の適用可否や最適な治療方法を専門家と共に確認した上で、インビザラインによる治療を検討しましょう。

 

過蓋咬合を放置するリスク

過蓋咬合を放置することは、多くのリスクを抱えることになります。以下に具体的な影響を詳述します。

顎関節症のリスクが上がる

過蓋咬合があると、噛み合わせが深く、下顎の動きが制限されるため、顎関節に過度な負担がかかります。この状態が続くと、口を開け閉めする際に痛みを感じたり、顎関節から異音がしたりする顎関節症を引き起こすリスクが高まります。この症状は、日常生活にも大きな支障を与え、さらに肩こりや頭痛を招くこともあります。

 

上顎の歯茎が傷つく可能性がある

過蓋咬合の状態だと、下の前歯が上顎の歯茎に接触しやすく、これが原因で歯茎が傷ついてしまう可能性があります。これにより、歯肉炎や歯周病などの炎症が起こりやすくなり、進行すれば歯を失うリスクが高まるため注意が必要です。

 

詰め物・被せ物が破損しやすくなる

噛み合わせのバランスが取れていないと、特定の歯に過度の力がかかりやすく、詰め物や被せ物が破損する可能性が増します。特にインプラントやブリッジのような人工物に対しては、このリスクが非常に高く、頻繁な修復や交換が必要になることもあります。

 

歯の寿命が短くなる

過蓋咬合により前歯が正確に機能しないと、奥歯に過大な負担がかかり、摩耗が進む恐れがあります。これにより、エナメル質が削れて知覚過敏が起こったり、歯が欠けたりするリスクが高まります。長期的には歯根にまでダメージが及ぶこともあり、歯の寿命を大幅に縮める可能性があります。

 

見た目に影響が出る

過蓋咬合を放置すると、見た目にも顕著な影響が生じます。上顎が突出しているため、ガミースマイルや出っ歯になりやすく、口元の印象が大きく変わることがあります。また、歯並びの変化はフェイスラインに影響を与え、顔の全体的なバランスを崩すこともあります。

 

咀嚼が上手にできない

咀嚼機能にも悪影響があります。食べ物を十分に噛み砕けないことで、消化不良や胃への負担が増える可能性が高くなります。これは、栄養吸収にも影響を及ぼし、健康全般に悪影響を与えることがあります。

 

かみ合わせがさらに悪くなる可能性がある

放置すると、歯並びが徐々に悪化し、噛み合わせの不正が進む可能性もあります。下の前歯が上の前歯を押し出すことで、歯並びの不正が進行し、不正咬合が悪化してしまうことがあります。これにより、治療がさらに複雑になることもあります。

 

過蓋咬合を放置することは、さまざまな健康上のリスクを伴うため、これらのリスクを最小限に抑えるためにも、早めの治療が重要です。

 

インビザラインで過蓋咬合を治療する方法

インビザラインは、透明なマウスピースを使用した矯正治療法であり、軽度から中等度の過蓋咬合を改善できる画期的な方法です。治療の基本アプローチは、奥歯の挺出と前歯の圧下です。

 

まず、奥歯の挺出では、奥歯を引き上げることで咬み合わせの高さを増し、深い噛み合わせを緩和します。次に、前歯の圧下では、前歯を歯茎に向かって押し下げ、正しい咬み合わせを実現します。これらの調整によって、上下の前歯のバランスが改善されます。

 

また、インビザラインでは、「バイトランプ」と呼ばれるアタッチメントが使用されることが一般的です。これは上の前歯の裏側に設置され、下の前歯がこのバイトランプに当たることで、奥歯の位置を微調整し、過蓋咬合を効果的に解消します。

 

ただし、重度の過蓋咬合の場合は、インビザライン単独での治療が難しく、ワイヤー矯正や手術との併用が必要となる場合もあります。治療方法の詳細は、各患者の症状に基づいて歯科医師との相談によって決定されます。したがって、具体的な治療計画を立てるためには専門家の診断が不可欠です。

 

インビザラインで過蓋咬合を治療するのに必要な期間

インビザラインを用いて過蓋咬合を治療する場合、その期間は個々の症例の重症度や治療計画に大きく依存します。軽度の場合、通常1年から1年半ほどで治療が完了することがあります。中等度の過蓋咬合であれば1年半から2年ほど、重度の場合には2年から3年程度の治療が必要とされることが一般的です。また、抜歯を伴う場合や他の不正咬合を併発している場合は、治療がさらに長引くことがあります。

 

治療期間を効果的に進めるためには、歯科医師の指示に従い、インビザラインのマウスピースを適切に装着することが重要です。通常、1日20時間以上のマウスピースの装着が推奨されており、この習慣を守ることが治療期間を短くし、効果を最大限引き出す要素となります。

 

具体的な治療期間については、カウンセリングや精密検査を通じて、歯科医師からの詳細な説明を受けることが確実な方法です。それにより、ご自身の状況に最適な治療プランを立てることができ、安心して治療を進められるでしょう。

 

インビザラインで過蓋咬合を治療するのにかかる費用

インビザラインを使用して過蓋咬合を治療する場合、費用は一般的に80万〜120万円程度とされています。この金額には診断、治療計画、マウスピースの製作、およびアフターケアが含まれることが多いです。しかし、具体的な費用は治療が行われる歯科医院や治療内容によって異なるため、必ず事前にカウンセリングで確認することが重要です。

 

また、治療の複雑さに応じて費用が変動する場合もあり、ワイヤー矯正を併用するケースではさらに追加の費用がかかることも考慮に入れるべきです。各医院での詳細な料金体系やプランを確認することを推奨します。


Ihana歯科岐阜では、複雑で不明瞭な治療費を避け、成人の場合は95万円(税込み)、小児の場合は65万円(税込み)としております。

 

インビザラインで過蓋咬合の矯正を検討されている方は、岐阜県羽島郡笠松町のIhana歯科岐阜にご相談ください

インビザラインによる過蓋咬合の矯正をお考えの方は、岐阜県羽島郡笠松町にあるIhana歯科岐阜にぜひお問い合わせください。過蓋咬合は、前歯の噛み合わせに問題がある状態で、長期間放置すると歯並びや健康に影響を与える可能性があります。インビザラインは透明なマウスピースを使って歯を矯正する方法で、多くの方に支持されていますが、すべてのケースで適用可能とは限りません。Ihana歯科岐阜では、患者さん一人ひとりの症状に合わせた診断と治療計画を提供しています。

 

インビザラインを使った治療についての不安や費用、期間について詳しく相談したい場合、当院の歯科医師が丁寧に説明し、あなたの疑問にお答えします。矯正治療が不安な方も安心してご来院いただけますので、まずはお気軽にカウンセリングにお越しください。Ihana歯科岐阜では、これからの健康と美しい笑顔をサポートします。

 

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