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インビザライン加速装置のデメリット4つ。使用前に知っておきたい注意点も解説

この記事を監修した人

松尾拓門

松尾拓門先生

一般歯科全般に加え矯正治療、特にインビザラインによるマウスピース矯正に高い専門性を有する歯科医師です。日本補綴歯科学会・日本臨床歯周病学会に所属し、MeLoS認定アライナー教育担当講師として後進の指導も行っています。歯並びが原因となる口腔トラブルに対しても患者様の希望に沿った治療を丁寧に相談しながら提供することを大切にしています。また、医療コラムを通じて、分かりやすく信頼性の高い情報発信にも取り組んでいます。

インビザラインの加速装置には矯正期間を短縮できる魅力がある一方、費用や通院といったデメリットが気になる方も多いでしょう。加速装置で本当に治療期間は短くなるのか、マウスピースの装着時間は変わるのか。この記事では、インビザライン加速装置の代表的なデメリット4つと使用前の注意点を、光加速装置(PBM)や振動装置の仕組みも交えて解説します。読み終えるころには、後悔しない加速装置選びのための判断材料が手に入ります。

 

そもそもインビザラインの加速装置とは

加速装置の目的と仕組み

インビザラインの加速装置とは、マウスピース矯正をよりスムーズに進めるために用いられる補助的な装置です。歯の移動には、歯を支える歯槽骨の吸収と再生(リモデリング)が欠かせません。加速装置は歯周組織の細胞を活性化させて骨の代謝を促し、この骨の作り替えを整えることで、歯の動きをサポートします。目的は、通常7〜10日ほどのマウスピース交換サイクルを短縮し、矯正治療の期間を縮めることにあります。

 

加速装置の使用によって炎症が抑えられ、歯の移動にともなう痛みや不快感の軽減も期待されています。ただし歯列矯正の主役はあくまでアライナー計画であり、加速装置単独で歯並びが整うわけではなく、生体側の準備を助ける補助的な役割にとどまる点は押さえておきましょう。

 

加速装置の種類

インビザラインの加速装置には、大きく分けて「光加速装置」と「振動型加速装置」の2種類があります。光加速装置はフォトバイオモジュレーション(PBM)という技術に基づき、特定の波長の近赤外線を歯周組織に照射して細胞のミトコンドリアを活性化させ、骨の代謝を促します。代表的な製品にはオルソパルスやPBMヒーリングがあり、1日10分(片顎5分)ほどの照射で使います。

 

一方の振動型加速装置は、歯や歯周組織にやさしい振動刺激を与えて歯の移動に関わる細胞を活性化させる装置で、アクセルデントやVProなどが知られています。どちらのタイプも毎日の継続使用が効果を左右し、装置の構造や使用時間、使い方に違いがあるため、歯科医院で自分に合った加速装置を選ぶことが大切です。

 

インビザラインの加速装置のデメリット

インビザラインの加速装置には矯正期間の短縮が期待できる一方で、いくつかのデメリットも存在します。加速装置の使用を検討する前に、費用や通院、日々の手間といった注意点を正しく理解しておくことが大切です。ここでは、インビザラインの加速装置に関する代表的な4つのデメリットを解説します。

 

継続して使う必要がある

インビザラインの加速装置は、毎日継続して使用しなければ十分な効果が得られません。オルソパルスやPBMヒーリングなどの光加速装置は1日8〜20分程度の照射が目安ですが、装着時間自体は短いものの、毎日欠かさず続けることが条件です。特に3日連続で使用を怠ると効果がリセットされるとも言われ、間を空けると1日目から数え直しになってしまいます。

 

加速装置は患者様自身が自宅で使う装置であり、自己管理が難しい方にとっては、この日々の継続が大きな負担となります。

 

治療費が高くなる

歯列矯正は健康保険が適用されない自費診療で、インビザライン矯正の基本費用は部分矯正で30〜60万円、全顎矯正で80〜100万円ほどかかります。加速装置はほとんどのクリニックでオプション扱いとなっており、この基本費用に加えて装置代が10〜15万円ほど上乗せされます。振動式の加速装置では比較的安価な場合もありますが、いずれにせよ治療費がさらに高額になる点は、費用を抑えたい方にとって見逃せないデメリットです。

 

マウスピース矯正の費用相場について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります: マウスピース矯正の費用相場はどのぐらい?部分矯正と全体矯正に分けて紹介

 

通院頻度が増える

加速装置を併用すると歯の移動スピードが速まるため、治療計画とのズレも早く大きくなるリスクがあります。ズレたまま矯正が進むのを防ぐには、こまめなチェックが欠かせません。通常のインビザライン治療では4〜6週間ごとの通院が一般的ですが、加速装置を使用する場合は2〜3週間ごとの通院が必要になることもあります。

 

マウスピースの交換頻度も早まる傾向があり、頻繁な通院は仕事や学業で忙しい方の時間的・経済的負担を増やす要因となります。

 

加速装置を取り扱っているクリニックが限られる

インビザラインの加速装置は、すべての歯科医院で導入されているわけではありません。取り扱っているクリニックが限られるため、通院できる範囲の中からさらに絞り込みが必要になります。特に地方在住の方や通い慣れた歯科医院がある方の場合、新たに加速装置を扱う医院を探さなければならない可能性があります。

 

加速装置の使用には専門的な知識と経験が求められるため、取り扱い医院が限られることで受けられる治療の質にばらつきが生じる点も、注意しておきたいデメリットです。

 

インビザラインの加速装置のメリット

インビザラインの加速装置には、矯正期間の短縮や痛みの軽減など、治療をより快適に進めるためのメリットが複数あります。ここでは、インビザラインの加速装置を使うことで得られる代表的な3つの利点を、光加速装置(PBM)や振動装置の仕組みも交えながら解説します。

 

矯正期間を短くできる

インビザラインの加速装置を使う最大のメリットは、矯正期間を短縮できる点です。通常、マウスピース(アライナー)は1〜2週間ごとに交換しますが、加速装置を使用すると3〜5日程度で交換できるケースがあります。

 

光加速装置は近赤外線を歯周組織へ照射し、細胞内のミトコンドリアを刺激してATPを増やすことで、歯を支える骨の代謝を活性化します。振動装置も歯の移動を促進する補助的な働きを持ち、こうした仕組みによってアライナーの交換頻度を早められるため、治療期間を最大で半分程度まで短縮できる可能性があります。

 

例えば1年かかる歯列矯正が、およそ半年で終えられるケースも期待できるでしょう。ただし歯の動くスピードには個人差があり、効果の出方は人によって異なります。

 

マウスピース矯正の治療期間や治療が長引く原因について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考になります: マウスピース矯正の治療期間はどのぐらい?治療が長引く原因を解説

 

痛みを抑えられる

痛みを抑えられることも、インビザラインの加速装置のメリットです。マウスピースによる歯への圧力や歯根膜への刺激は炎症を引き起こし、痛みや不快感として感じられます。光加速装置が照射する近赤外線光には、炎症を抑制し、生体組織の治癒を促す作用が期待されており、新しいアライナーへ交換した際の痛みを軽減してくれます。

 

振動加速装置の場合も、血流や細胞活動を促進することで痛みや違和感を和らげる効果が報告されています。加えて、振動にはマウスピースを歯にしっかり密着させるシーティング効果もあり、装着初日の負担を減らしやすくなります。痛みに敏感な方でも、ストレスを抑えながら歯並び治療を進めやすい点は大きな魅力です。

 

マウスピースを清潔な状態で維持しやすい

マウスピースを清潔な状態で維持しやすいことも、インビザラインの加速装置が持つメリットです。加速装置を使用するとアライナーの交換頻度が上がり、一つのマウスピースを装着する期間が短くなります。通常7〜14日使用するところを3〜5日で交換できれば、着色や汚れ、細菌の蓄積が進む前に新しいものへ切り替えられます。

 

その結果、口腔内を衛生的に保ちやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを抑えることにもつながります。矯正の進行速度を上げながら清潔さも守れる点は、加速装置ならではの利点です。

 

インビザラインで加速装置を使うときの注意点

インビザラインの加速装置には矯正期間の短縮というメリットがある一方で、正しく使わなければ効果が得られないというデメリットも存在します。ここでは、加速装置を使ってインビザライン矯正を進める際に、あらかじめ知っておきたい注意点を3つのポイントに分けて解説します。

 

マウスピースの装着時間は短くならない

インビザラインの加速装置を使用しても、マウスピース(アライナー)の装着時間そのものは短くなりません。加速装置によってマウスピースの交換頻度が変わっても、1日20〜22時間以上という装着時間の基準は変わらないため注意が必要です。

 

加速装置は、歯に適切な矯正力がかかっていることを前提に歯の移動をサポートする補助的な装置です。マウスピースの装着時間が不足すると矯正力そのものがかからず、加速装置を使っても効果が得られないばかりか、治療計画とのズレが生じる原因にもなります。

 

加速装置は使い方を守らないと効果が出ない

加速装置は、使い方を守らないと期待する効果が出ないという点にも注意が必要です。光(PBM)タイプであれば1日10分程度の近赤外線の照射など、機種ごとに使用時間や頻度が定められています。特に加速装置は3日連続で使用することで細胞の活性化を促し歯の移動を促進する仕組みのため、途中で使用できない日があると1日目からやり直しになってしまいます。

 

また、早く歯を動かしたいからと長時間使いすぎると、歯や歯周組織に余計な負担や炎症、不快感が生じる恐れもあります。効果的に治療を進めるためにも、歯科医師の指導のもとで適切な使用頻度を守ることが大切です。

 

トラブルが起きた場合はすぐに歯科医院へ相談する

加速装置を使ったインビザライン矯正でトラブルが起きた場合は、自己判断で放置せず、すぐに歯科医院へ相談しましょう。装置の故障や破損、装着時の痛み、口内の腫れや出血、マウスピースの違和感といった異常を感じたときは、速やかに担当の歯科医師へ報告することが重要です。

 

トラブルを先延ばしにすると、治療効果の低下や治療期間の延長、症状の悪化につながる恐れがあります。早めに対処できればリカバリーもしやすくなります。加速装置は歯科医院を通じて正規品を入手し、少しでも不安があれば専門家に相談しながら安心して矯正治療を進めましょう。

 

インビザライン矯正治療を検討している方は、岐阜県羽島郡笠松町のIhana歯科岐阜にご相談ください

インビザライン矯正治療に関心をお持ちの方は、岐阜県羽島郡笠松町のIhana歯科岐阜へご相談ください。加速装置のデメリットや費用、治療期間の短縮効果には個人差があるため、マウスピース矯正を始める前の不安や疑問を解消しておくことが大切です。

 

Ihana歯科岐阜では、加速装置の使い方や照射の頻度、痛みの軽減といったご心配について、一人ひとりの歯並びに合わせて丁寧にご説明いたします。近赤外線を用いたPBM補助装置に関する疑問も含め、歯列矯正をお考えの方はお気軽にお問い合わせください。

 

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