「インビザラインが気になる」「やってみたい」と思って調べると、「1日22時間の装着が必要」という情報に不安を感じる方が多いです。実際、Ihana歯科岐阜の矯正相談会や個別相談でも「22時間も装着し続けるのは無理かも…」という声をよく耳にします。しかし、コツをつかめば無理なく続けられますので安心して下さい。本記事では、インビザラインの装着時間がなぜ重要なのか、22時間装着するためのコツをわかりやすく解説します。

 

インビザラインは絶対に22時間付けなければいけないのか？

インビザラインを1日20〜22時間装着する必要があるのはなぜか、その理由を理解しておくことは、モチベーション維持のためにも重要です。大前提として歯を正しい位置に動かすには、弱い力を継続的にかけることが不可欠です。ワイヤー矯正の場合、装置が24時間固定されているため常に力がかかりますが、インビザラインは取り外しが可能なため、決められた装着時間を守らないと十分な矯正効果が得られません。

 

インビザラインを22時間付けないとどうなる？

インビザラインを20〜22時間装着しないと、歯が計画通りに動かないだけでなく、思わぬトラブルが起こる可能性があります。矯正効果を最大限に得るためにも、装着時間を守ることが重要です。具体的なリスクをお伝えします。

 

治療期間が延びる

インビザラインの装着時間を守れないことで起こる最も多いリスクが治療期間の延長です。歯は弱い力を継続的にかけ続けることで動くため、装着時間が短いと歯の動きが遅くなり、計画通りに進みません。通常、マウスピース1枚は10〜14日ごとに交換しますが、歯の動きが不十分な場合、同じ装置を長期間使用する必要があり、結果的に治療全体の期間が延びてしまいます。スムーズに歯並びを整えるためにも、決められた装着時間を守ることが重要です。

 

矯正装置が合わなくなる

治療期間が多少延びるだけなら問題ない場合もあると思いますが、装着時間が極端に短かったり、長期間つけ忘れたりすると、マウスピースが歯に合わなくなる可能性があります。最悪の場合、装着できなくなるだけでなく、無理に装着することで、歯が計画とは違う方向に動いてしまうこともあります。装置を外してる期間に歯が動いて、予定とは違う方向に力がかかってしまうからです。これにより、治療のやり直しが必要になるケースもあります。

 

インビザライン矯正が失敗に終わる可能性が高くなる

装着時間を守れないと、治療期間が大幅に延びるだけでなく、矯正装置が合わなくなり、計画の変更が必要になることがあります。治療計画の変更に伴い追加の治療費が発生する可能性もございます。さらに、装着時間が極端に短い場合は、インビザライン矯正が適用外となり、治療自体を続けられなくなるケースもあるため注意が必要です。矯正を成功させるためには、決められた時間をしっかり守ることが何よりも大切です。

 

インビザラインを22時間つけるのが難しい！と感じる理由

「装着時間を確保できるか不安…」と感じるのは自然なことです。しかし、事前に装着が難しそうな状況を想定しておくことは、装着時間を確保できるため、ひいてはインビザライン治療を成功させるために重要なステップです。

 

1日の食事の合計時間が2時間以上

インビザラインのマウスピースは、食事のたびに取り外す必要があります。そのため、食事時間が長くなるほど、装着時間を確保しにくくなります。1日は24時間しかないため、食事の時間が2時間を超えると、22時間の装着が難しくなることも。また間食やカフェタイムが長いと、装着時間が不足してしまう可能性があるため注意が必要です。

 

飲み会や会食が多い

飲み会や会食は、食事をしながらの会話が続くことで、食事時間が長くなりやすいため、装着時間の確保が難しくなる原因の一つです。さらに、飲み会後は酔ってしまい、マウスピースの装着を忘れるリスクも大きいです。ですので飲み会や会食だけではなく、晩酌が頻回で長い場合も注意が必要です。

 

痛くて長く付けていられない

痛みが心配という声はよくありますが、ワイヤー矯正に比べて痛みが少ないことが研究でも示されています。実際に当院でも「痛くて長時間装着できない」という方はほとんどいらっしゃいません。装着直後に違和感や軽い痛みを感じることはありますが、通常はすぐに慣れるケースが多いです。そのため、痛みで装着できなくなる心配はあまり必要ありません。

 

装着時間の管理が難しい

「装着時間を細かく計測しないといけないの？」と不安に思う方もいます。しかし、厳密な時間管理は不要です。ただし、1日20〜22時間という目安があるため、非装着時間をできるだけ短くする意識が重要になります。22時間以上装着しても問題はありませんが、意識しないと装着時間が不足し、治療に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

 

インビザラインを22時間付けるコツ5選

インビザラインの装着時間を22時間確保できるか不安な場合は、気軽に当院へご相談ください。ここでは、装着時間を守るための代表的な5つのコツをご紹介します。いずれも習慣化が重要で、当院では認知行動療法のテクニックを応用しています。

 

ついでにダイエットする

ここでいう「ダイエット」は、過度な食事制限ではなく、健康的な食生活を身につけるという意味です。むし歯予防の観点からも、間食は1日1回までが理想とされており、食事回数が多いとむし歯のリスクが高まります。インビザラインは間食のタイミングを意識しやすくなるため、自然と食生活が整い、結果的に健康的なダイエットにつながることが多いです。実際に「無駄な間食が減った！」とのお声をお聞きします。

 

口臭を意識する

インビザラインは食事以外の時間は装着が基本です。そのため、外で食事をする際は歯ブラシセットが必須アイテムになります。「矯正のために歯ブラシを持ち歩くのは面倒…」と感じるかもしれませんが、そもそも食後の歯磨きは口臭予防の基本です。食事後に歯を磨かないと、口臭の原因になりやすいだけでなく、マウスピース内で細菌が繁殖し、不快な臭いがこもるリスクもあります。習慣として歯磨きを取り入れることが大切です。

 

事前に食事の時間を計測する

事前に食事時間を計測しておくことは、習慣化のテクニックとして有効です。これは「Coping Plans（コーピング・プラン）」と呼ばれ、目標達成を妨げる要因を事前に把握し対策を考えておく方法として研究されています。インビザラインの装着時間を守るためにも、食事時間をタイマーで計測し、無意識に長くなりすぎていないか確認することが重要です。特に、装着初期は意識的に時間を管理することで、スムーズに習慣化できます。

 

周りの人の協力を得る

習慣化のテクニックとして「パブリックコミットメント」があります。これは、「私はインビザラインを22時間装着する」と周囲に宣言することで、自分自身のモチベーションを高める方法です。さらに、インビザラインの場合、周囲に伝えておくことで、食事のペースを配慮してもらえたり、協力を得られるケースが多いのもメリットです。特に、家族や同僚など、頻繁に食事をともにする人には事前に伝えておくと、無理なく装着時間を守りやすくなります。

 

痛みをコントロールする

「痛みで装着時間が守れない人は少ない」とお伝えしましたが、それは適切な対策を知っているからかもしれません。最も効果的なのは鎮痛薬の服用で、市販の痛み止めでも十分な効果が期待できます。さらに、痛みのピークを知っておくことも大切です。インビザライン矯正では、装着開始直後やアライナー交換時に痛みが出やすいですが、多くの場合、数日で落ち着くことがわかっています。このことを理解しておくだけでも、不安を軽減できます。

 

インビザラインを22時間付けるのが難しい場合

それでもやはり、インビザラインを1日22時間装着するのが難しいと感じることもあるかもしれません。そのような場合、どう対処すればよいのか、またどのように考えればよいのかを解説します。

 

22時間が無理なら、20時間の装着を目標にする

インビザラインの推奨装着時間は1日20〜22時間です。最低でも20時間を確保できるかを検討してみましょう。食事や歯磨きの時間を2時間で済ませるのか、4時間かけるのかで、大きな差が生まれます。22時間の装着が難しくても、20時間なら達成できるという方も多いです。ただし、20時間装着できれば十分と考えるのではなく、可能な日はできるだけ22時間の装着を目指す意識を持つことが大切です。

 

マウスピースの交換時期を延ばす

マウスピースの交換時期は通常10〜14日ごとですが、そのうちの1日程度、22時間の装着が守れない日があっても大きな問題にはなりません。ただし、装着時間が短くなると、次にマウスピースを装着するときに「きつい」と感じることがあります。そのような場合は、交換時期を1日延ばすという方法もあります。もちろん、治療期間が延びるリスクはありますが、しっかり歯が動いてから交換しないと、予期せぬトラブルにつながる可能性があるため注意が必要です。

 

歯科医師に相談する

22時間の装着が難しい場合や、装着時間を守れなかった日が続いた場合は、歯科医師に相談することが大切です。正直に伝えることで、装着時間を伸ばすためのアドバイスを受けたり、アライナーの交換頻度を調整してもらうことができます。どうしても装着時間を確保するのが難しい場合、場合によってはインビザライン以外の矯正方法を検討したほうが良いケースもあります。不安がある場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。

 

インビザラインを22時間付けられない場合の対応は？

毎日確実に22時間装着できなくても、20時間以上確保できれば大きな問題にならないケースもあります。また、10〜14日の交換期間中に1日程度つけ忘れたり、トラブルで装着できなかった場合も、基本的には問題ありません。ただし、それが頻繁に続くと、次のアライナーが入らなくなったり、歯に想定外の力がかかる可能性があります。結果として、治療期間の延長や治療計画の変更が必要になることがあるため、装着時間には十分注意しましょう。

1日程度なら問題ない旨、しかしそれが何度も続くとトラブルにつながる旨をご解説ください！

 

インビザラインとワイヤー矯正のどちらが良いかお悩みの方は、Ihana歯科岐阜にご相談ください

インビザラインは、目立ちにくく、取り外し可能なメリットがある矯正方法ですが、歯列矯正の選択肢の一つにすぎません。岐阜県羽島郡笠松町のIhana歯科岐阜では、患者様のお話をしっかり伺い、その患者様にとって最適な矯正方法をご提案いたします。
当院には、噛み合わせを専門に診る日本補綴歯科学会専門医と、矯正治療に精通した日本矯正歯科学会認定医が在籍し、見た目だけでなく機能性も重視した治療計画を立てます。矯正治療にはさまざまな選択肢があり、テレビやインターネット、雑誌や書籍からの情報だけでは、”自分にとって”最適な答えを見つけるのが難しいこともあります。見た目だけでなく、機能も考える場合は、より慎重な検討が必要です。「インビザラインが自分に合っているか知りたい」「装着時間が守れるか不安」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度、岐阜県羽島郡笠松町のIhana歯科岐阜にご相談ください。

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