もしあなたの余命が半年なら、何を大切にしたいですか？
～ACP（アドバンスケアプランニング）～～

こんにちは。歯科医師の坂です。今回は在宅医療で大切にしていることをお話ししていきます！
ACPという言葉を耳にしたことがありますか？

ACP（アドバンスケアプランニング、人生会議）とは、もしもの時のために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取り組みのことです。（厚生労働省より）

今年の6月に老年歯科学会に参加をさせていただきACPについての症例を傍聴しました。
その際、当院歯科衛生士とACPについてもっと知りたいと話をしていたところ
当院非常勤の歯科衛生士の合掌さんに講義をしてもらいました。

今回の講義で行ったのは「もしバナゲーム」
あなたの余命はあと半年です。あなたが大切にしたいことはなんですか？という設定の下、数十枚あるカードの中からゲーム感覚で大切にしたい条件のカードを５枚選び、最終的にはその５枚の中から３枚に絞っていくというものです。

カードの内容はこんな感じです

まず５つに絞ることがかなり難しく、３０分で自分の生き方を決められないよーと悩みながらカードを選んでいきました。

参加した当院職員からは
楽しかった。なんかかなしくなってきた。とこ声をいただき、
なんでそれを選んだか、語り合うことで個々の価値観の違いを実感しました。
また３つに絞っても家庭環境が変わったり、１０年後だとまた選ぶものは変わっているだろうね、と話し合いました。

今回の講義で合掌さんより、
歯科は食べられない状態なのに入れ歯をつくろーと口のことにフォーカスしてしまうこともあるので他職種連携を進めていき、患者様が何を大切にされているのかを知っていただき、そこに寄り添う治療、ケアを進めていただけるととてもうれしいです。とお言葉をいただきました。

今回学んだことを心に留めながらより一層、訪問診療に励んでいきます！