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八重歯をインビザラインで矯正する方法とは?費用・期間やメリットなど
八重歯は見た目の問題だけでなく、機能面でも注意が必要です。歯列から外れて生えることで、ブラッシングが行き届きにくく、歯垢や歯石が蓄積しやすい状態を招きます。その結果、むし歯や歯周病のリスクが高まるほか、噛み合わせや発音への影響が出ることもあります。
でも、目立つワイヤー矯正には抵抗がある。そんな方に注目されているのが「インビザライン」という、透明なマウスピース型の矯正方法です。
本記事では、インビザラインで八重歯を矯正するメリット・デメリット、実際にどのように治療が進むのか、どれくらいの期間や費用がかかるのかをわかりやすく解説します。
目立たず、痛みも少ない矯正が本当にあるの?と思っている方こそ、ぜひ最後まで読んでいただきたい内容です。
インビザラインとはどのような矯正方法?
インビザラインは、透明なマウスピース型の矯正装置を使用して歯並びを整える革新的な矯正方法です。この方法は、アメリカのアライン社によって開発され、日本でも2006年から導入されています。インビザラインの大きな特徴は、その透明性と取り外し可能な設計にあります。透明なため、装着しても目立たず、審美的な観点で非常に優れています。
また、食事や歯磨きの際にはマウスピースを簡単に取り外せるため、口腔内の衛生を保ちやすいのもメリットです。
治療は個々の歯列に合わせてカスタムメイドされたマウスピースを用い、数週間ごとに新しいものに交換しながら、理想の歯並びへと少しずつ移動させます。
ただし、効果を得るには1日22時間以上の装着が推奨されており、自己管理が重要になります。軽度から中等度の不正咬合や八重歯にも対応可能で、全世界で300万人以上の患者が利用している信頼性の高い治療法です。
八重歯はインビザラインで矯正できる?
インビザラインは、八重歯を含む様々な歯並びの問題を解決するための効果的な矯正手段です。八重歯を持つ患者様の多くは、歯が並ぶ口の中のスペースが不足していることが多く、その解決が八重歯の矯正治療においては特に重要です。いくつかの具体的な手法について詳しく見ていきましょう。
IPR(歯を削る)
IPR(Interproximal Reduction)は、歯のエナメル質を微量に削ることで、スペースを確保する方法です。1本の歯につき最大0.5mm程度削り、重なりの解消に必要なスペースを作ります。この方法は、八重歯の移動に必要なスペースが少ない場合に特に有効です。
0.5mmと聞くと、ほんの少しで効果がないように思われる方もいらっしゃいますが、何本かの歯の形を整えることで、不足しているスペースを確保することが可能になってきます。
歯を削ることで、虫歯や冷たいものがしみる心配がないように、厚みを調整して進められます。この方法が適用できれば、抜歯を避けて治療を進めることが可能です。
抜歯する
場合によっては、八重歯を矯正する際に抜歯が必要になることがあります。特に、歯の重なりが強くて大きなスペースが必要な場合、前から4番目や5番目の小臼歯を抜くことが一般的です。これにより、約14mmのスペースを確保し、八重歯を適切な位置に移動させることが可能となります。
重要なのは、八重歯自体を抜かないことです。犬歯は噛み合わせの安定や咀嚼に重要な役割を果たすため、可能な限り保存されます。また抜歯を避けたい気持ちは皆共通に持っていますが、抜歯することで治療期間が短くなる可能性もあり、場合によっては大きなメリットになることもあります。
歯列を拡大する
抜歯を避ける選択肢として、歯列を拡大する方法があります。この方法では、歯列のアーチを外側に広げて、八重歯が正しい位置に並ぶためのスペースを作ります。イメージしにくい場合は、円を想像してみてください。円を大きくすると、円周も長くなります。それと同じで長くなったスペースを利用します。
ただし、顎の構造に無理なく位置を調整することが大切です。歯を支える骨の範囲を逸脱しないように、慎重に進める必要があります。また、噛み合わせに影響が出ないことを確認しつつ、適用が可能か判断されます。
奥歯を後方移動する
奥歯を後方に移動させてスペースを作る方法もインビザラインの得意技です。奥歯を後方に移動させることを遠心移動と言いますが、遠心移動によって前方の歯の矯正スペースが確保できます。インビザラインは、ワイヤー矯正と比べてこの方法が得意とされています。
ただし、顎の後方にマウスピースを移動可能な範囲が十分にある場合に限られます。また、親知らずが生えているとスペースの確保が難しくなるため、場合によっては親知らずの抜歯が必要です。
これらの方法を状況に応じて組み合わせることで、インビザラインによる八重歯の矯正が可能となります。治療が計画通りに進むためには、歯科医師との綿密な相談と計画が欠かせません。歯の状態や個々のケースによって最適な治療法を決定するため、専門の歯科医院での診断が重要です。
八重歯をインビザラインで矯正するメリット
八重歯をインビザラインで矯正する方法は、様々なメリットがあるため、多くの人に選ばれています。以下にその主な利点をご紹介します。
見た目が目立たない
インビザラインの最大の特長の一つは、透明なマウスピースを使用するため、装着時に非常に目立ちにくいことです。この透明なマウスピース型の矯正装置は、人前に出る機会が多い職業や社交の場での活動でも安心して利用でき、矯正していることを他人に気づかれにくくします。
ワイヤー矯正に比べ、周囲の目を気にすることなく治療を続けることができるため、特に仕事やプライベートで人と接する機会が多い方に理想的な選択肢です。
痛みや違和感が少ない
インビザラインは、従来のワイヤー矯正と比較して歯を動かす際の痛みや違和感が少ないとされています。これは、柔らかいポリウレタン製のマウスピースを使用し、歯に緩やかな力をかけて少しずつ歯を移動させる設計によるものです。
そのため、口内を傷つけるリスクが低く、装着している間も快適に過ごせます。八重歯に対する矯正でも、少しずつ徐々に歯を移動できるため、無理なく治療を進められます。
自由に取り外せる
インビザラインのもう一つの大きなメリットは、自由に取り外せることです。食事や歯磨きの際に簡単に外すことができるため、食べ物が挟まる心配も無く、口腔内を清潔に保ちやすいです。これにより、通常の食事を楽しむことができ、歯磨きの際に直接歯をケアすることが可能です。
特に、矯正器具が原因で食べ物が詰まりやすいワイヤー矯正と異なり、インビザラインではそのような問題を避けることができます。さらに、八重歯のある部分も効果的に清潔にできるため、口腔健康を維持しやすくなります。
インビザラインは、このような点で他の矯正方法と比較しても多くの利点を提供します。特に社会的な生活が頻繁にある場合や、長期間にわたる治療におけるストレスを軽減したい場合において、インビザラインは非常に有効な手段となるでしょう。これらの特長を理解し、自分に合った矯正法を選ぶことが大切です。
八重歯をインビザラインで矯正するデメリット
インビザラインは透明なマウスピースを使用することで、八重歯の矯正を目立たず行うことができる優れた矯正方法ですが、いくつかのデメリットも存在します。以下にその主な点を詳しくご紹介します。
マウスピースを管理する必要がある
インビザライン治療を成功させるためには、マウスピースの管理が非常に重要です。この治療法では1日20時間以上の装着が推奨されており、これを守らないと計画通りに歯が移動せず、治療期間が延びる可能性があります。特に食事や歯磨きの後にはマウスピースを取り外し、その後すぐに再装着することが求められます。
しかし、取り外しが簡単なため、つい装着時間が不十分になることもあります。この自己管理が難しいと感じる患者様も多く、計画通りに進めるためには日々の努力が求められます。
また、マウスピースの装着時間だけでなく、適切な時期に新しいマウスピースへの交換も重要です。交換を怠ると治療計画に影響が出てしまい、追加の費用が発生することも考えられます。このように、マウスピースの管理には注意を払う必要があります。
インビザラインでは適用できない歯並びもある
インビザラインは多くの歯並びに対応していますが、すべてのケースに適用できるわけではありません。特に、重度の歯列不正や顎の骨格に問題がある場合には、インビザラインだけでは効果が限定的になることがあります。
また、歯の移動が大きく必要な場合や、非常に重なりの大きい八重歯では、ワイヤー矯正が必要となるケースもあります。
インビザラインが適用できるかどうかは、事前に専門医による診断が必要です。この診断によって、インビザラインだけでなく、他の矯正方法や外科的処置を併用する必要があるかどうかが判断されます。無理にインビザラインを選択すると、効果が出にくかったり、治療期間が長くなったりする可能性がありますので、自己判断ではなく専門家の意見を尊重することが大切です。
以上のようなデメリットを理解した上で、インビザラインでの八重歯矯正を成功させるためには、しっかりとした計画と自己管理が求められます。治療を開始する前に、詳細な説明を受け、最良の矯正方法を選択してください。
八重歯のインビザライン矯正にかかる期間
インビザラインを用いて八重歯を矯正するための期間は、矯正の範囲や歯並びの状況によって大きく異なります。全体矯正の場合、一般的には1年半から3年が目安とされています。
また、歯の移動が計画通りに進むかどうかは、患者自身が毎日マウスピースを適切に装着するかにも影響されるため、歯科医の指示をしっかり守ることが重要です。
さらに、治療後にはリテーナーと呼ばれる保定装置を使用して、矯正した歯並びを保持する期間が必要です。これも通常、矯正期間と同程度の長さが要求されます。具体的な矯正期間は症例によって異なるため、診察を受ける際に歯科医師と詳細な相談を行い、自身の歯に最適な計画を立てることが不可欠です。
八重歯のインビザライン矯正にかかる費用
八重歯のインビザライン矯正にかかる費用は、歯並びの状態や治療の範囲によって大きく異なります。一般的に、全体矯正の場合は80万〜120万円が目安です。
これらの費用には基本的に診断料や定期検診料が含まれていることが多いですが、具体的な項目は医院によって異なるため、事前の確認が重要です。また、抜歯や虫歯の治療が必要な場合、それにかかる費用も別途発生することがあります。
そのため、料金トラブルを避けるためには、見積もりを取る際に全ての細かい条件や追加料金の可能性を明確にしておくことが推奨されます。さらに、治療期間が長引くと装置代が増すことも考慮し、必要なマウスピースの交換や歯の移動計画についても事前に把握しておくべきです。
Ihana歯科岐阜では、複雑な料金システムによる混乱を避けるために、とてもシンプルな包括治療費設定をしています。成人矯正の場合は95万円(税込み)、小児矯正の場合は65万円(税込み)です。これに診断料や定期検診料を含んでいます。治療費に関して気になる点はお問い合わせ下さい。
インビザラインで八重歯の矯正をご検討中の方は、岐阜県羽島郡笠松町のIhana歯科岐阜にご相談ください
本記事では、インビザラインで八重歯を矯正するメリット・デメリット、実際にどのように治療が進むのか、どれくらいの期間や費用について解説しましたが、疑問点は解消されたでしょうか?
岐阜県羽島郡笠松町のIhana歯科岐阜では、患者様一人ひとりの歯並びに合わせた最適な治療方法をご提案します。矯正治療に伴う不安や疑問についても経験豊富なスタッフが丁寧にお答えし、安心して治療を受けていただけるようサポート致します。
特にインビザラインを含めたマウスピース矯正は、一人ひとり治療方法や、費用や期間が異なる治療です。マウスピース矯正に興味のある方は、個々人に合わせた治療計画や費用、期間の相談を是非一度なさって下さい。皆様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。
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