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症例

症例 | 三輪歯科医院

歯科訪問診療後、体重が増加し全身状態が改善した症例

90歳 男性

治療期間
週1回を2年間継続中
費用総額
-円(税込)

症例

体重が減ってきている。食事が取れない。
義歯がないと不穏になるので義歯を製作してほしい。

診断

体重減少に起因する咽頭の筋力低下による嚥下機能低下
全身状態の低下に起因する意識レベルの低下による先行期障害・不穏
全身疾患 化膿性脊椎炎 認知症(背景疾患の診断なし)

口腔写真

Before

After

治療ポイント

病院から退院するものの、嚥下状態が悪く食事がほとんど取れないため、在宅でのフォローを看護師から依頼され歯科訪問診療介入することとなりました。

既往歴として、化膿性脊髄炎で入院し1か月で46kgから40kgに体重が減少していました。また発熱を繰り返すことが多いとのことでしたが、医科の診断では化膿性脊髄炎か誤嚥性肺炎か尿路感染か原因は不明とのことでした。
初診時には、訪問看護師とともに食事観察を行いました。介護者である妻の介助ペースが早く、口の中が食事でいっぱいになってしまい飲み込みづらいという問題点や、口腔機能・咽頭機能の低下による飲み込みづらさ、残留物の流入による誤嚥を疑う所見を認めました。

嚥下機能低下を引き起こす疾患は有さず、嚥下内視鏡の検査結果でも咽頭機能の明らかな低下は認めなかったことから、全身状態の悪化による一時的な嚥下機能低下と口腔機能の廃用と判断し、口腔のマッサージ、舌運動を含む間接訓練、継続した口腔衛生管理を行うこととしました。間接訓練を行ったところ徐々に発語が増え、発熱が繰り返されることも減少、自身で痰を喀出でき、座位保持の時間も伸びていきました。

全身状態が安定してきたため呼吸訓練、新義歯製作を開始しました。新義歯装着後は表情は豊かになり、水分摂取回数の増加、座位保持時間がさらに伸びていきました。食事の形態もアップし徐々に体重の増加を認めました。現在は食べ物を実際に食べていただく直接訓練も行っており、調子のいいときにはウナギなど季節の旬の物、歌舞伎上げなどを召し上がっていただいています。

この症例に使用した装置と費用

歯科訪問診療
約 - 円(税込)

※備考  保険診療での受診

治療に伴う一般的なリスク・副作用

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岐阜県羽島郡笠松町円城寺873番地
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